relations
「京一のことが、嫌い」
「…なんで…」
最近は、美和の話も少なくなったものの、京一が美和を好きだという事実が私を苦しめた。
何故苦しめられるのかがわからなかった。一晩考えた。
そして答えを見つけた。
「…京一のこと、好きだったんだよっっ!!」
だったのに…いや、まだ好きだ。過去形じゃない、現在進行形だ。
それなのに…苦しくて苦しくて、私はそう言って逃げた。
もう会うこともないだろう。そう思った。
そう思えば思うほど涙が止まらなくなった。