relations
ベットにダイブし、枕に顔を埋めた。
様々な思い出が、私をさらに苦しめる。楽しかった思い出のページには、いつも京一がいた。京一がいないページがなかった。
私はこの思い出を失いたくなかっただけだったんだ。だから…隠し通してきた。京一にも、自分自身にも。
それがいけなかったのかもしれない。私が弱かったんだ、逃げて、逃げて、逃げて…それがこんな結果を生んでしまったのかと思うと、自分が本当に嫌になる。
もう、私の世界には京一はいない。
今までの思い出は…なんだったのかな。
私は、ゆっくりと顔を上げ虚空を見つめ呟いた。
「私が馬鹿だったんだな…もう、会えないんだろうな…」
なぜか涙は流れなかった。