relations
そのあとの一連の行動は、私の予想通りだった。校長先生の、おそらくいつものテンプレに合わせただけの話をスルーし、生徒会長の一ミリも思ってないであろうきれいごともスルーした。
入学式という名のお飾りイベントが終わり、教室に帰ると大量の配布物が配られた。予想通りすぎて憂鬱。
「…衣織さんの、言うとおりでしたね」
「うん、びっくりするくらい的中してて、正直最悪」
「…でも、明日からは大丈夫ですよね」
「明日、確認テストみたいなのなかったっけ?」
「あ」
まぁ、普通の人間そうバラ色の高校生活なんて送れないよね。こんな日常、私は好きだからいいんだけど…
「何か起こらないかな…」
まさかこの時、それが実現するとは思っていなかった。