relations

京一と一緒にいなくなって、二日。

「あれ…ほんとうに白瀬さん?なんか…おかしくない」

「…なんかおかしいよな」


「千鶴、大丈夫?」

「えっな、なにが?」

「い、いや、その…なんていうかさ…その、いつもと、違うっていうか…」

「なにも違わないんじゃないかな、私はいつも通りだよ」


「そ、そう」

「じゃ、私いくね」

「うん」

あれから、普通に会話が出来なくなった。いつものテンションで話せない。妙に、落ち着いているというか…うまく、クラスのみんなと話せない。

でも…最近思う。
本当の自分はこっちなんじゃないかな、と。

そして思い当った。

今までの自分は…京一といたことで、あんな性格だったのではないかと。
いなくなったから…こんなふうになった?

…いや、それはいけない。京一のせいみたいになってる。

と、また京一をかばっている私に気付いた。

あれほど、忘れようと思ったのに…忘れられない…

なぜかな…考えるたびに、哀しくなってくる。もう、関係ないって決めたのに…








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