relations
私たちはトイレに行ってくると、二人で抜け出した。あの場に居てもつまらないし…
「…うちの両親と紅葉のお母さん、知り合いだったんだね」
「そう…見たいですね」
「ねえ…」
「はい…」
「疲れたことない?」
「疲れました」
外のベンチでフタリとも盛大なため息をついた。
「私たち…結局、なんだったんだろうね?」
「…そうですね…一つ言えるのは…」
紅葉は、しばらく間を作り言った。
「…大人の都合に、巻き込まれた、ということでしょうか?」
「…大人って…理不尽だね」
「そうですね…」
「「はぁ…」」
すんごく疲れた。今までが、本当に無駄に思えた。