relations
そこには、いつもの風景。
左手には、歴史的文豪の作品がびっしりと埋め尽くされている。そこの一角に私がいつも読書をしている机がある。
「……誰かいる?」
この図書室は、旧図書室なため、人は来ないはず。
私がいつも座っている席には、見慣れない男子生徒。
…かっこよかった。今まで男子にこれっぽっちも興味がなかった私が言うのだから、間違いない。
長身で、眼鏡をかけてて、顔が整っている。知性的というか、頭がよさそうな感じがする…うーん、今まで男子をあまりよく見たことないからなあ…表現するのが難しい。
すると、彼が突然こちらに顔を向けた。内心ドキリとしたが、それを隠し平静を装う。
彼の第一声は…最悪なものだった。