私と王子の秘密の趣味
私は柚希羅さんを見る
美形だなぁ…なんで顔出しNGなんだろ…?
普通に出れば良いのに…
私があまりにジーっと見すぎたせいか、柚希羅さんが私に気付いた
「ん?どうしたの?俺の顔に何か付いてる?」
「あっ…いえ…あの柚希羅さん…」
「ん?」
私は聞きたかった事を聞いてみた…
「あの…なんで顔出しNGなんですか?」
柚希羅さんはびっくりしたような顔をした
私は続けるように言った
「声優さんって大体は顔出ししてますよね?だから何でかなぁ…って…あっ、言いたくなかったら言わなくても…」
「ううん…別に何かあった訳じゃないし」
「あ…ありがとうございます!」
私はちゃんと体を柚希羅さんの方へ向けて話を聞いた
「んー…俺の中ではさ、声優が顔出しする意味が分かんねぇ…から?」
「はい?」
「んーとね、簡潔に言うと、声優ってアニメファンとか子供に夢持たせる仕事じゃん?だから、なんかそのキャラクターの声出してるやつの顔が分かったら嫌じゃね?少なくとも俺は嫌だな」
「んー…どうですかね?私はあんまり…」