私と王子の秘密の趣味


でも…

いいかもしれねぇな…

「…でね、そういう時の女子の顔って…」

「櫁樹…」

櫁樹はなんだかんだで良い奴だ

「なに?出流」

「ありがとな」

俺は精一杯の笑顔をした

「…………っ!」

「…櫁樹?」

俺が笑顔をした瞬間に櫁樹は顔を隠した

なんだよ…そんなに俺の笑顔変かよ…

デリカシーのない奴





綾音のプールの授業が始まった

最初はクロールとバタフライ…

綾音は……

あ!…………あぁ…

泳げてねえ訳じゃない

けど…

遅い(笑)

たしか綾音のヤツ、体育の実技の成績悪くなかったはず…

じゃあ水泳だけ?

ますます笑えるんだけど…



とにかく!

櫁樹の提案は良いけど、今は流石に無理だ…

俺が教室に戻ろうとした時にチャイムがなった…

体育は2時間ある

だから、これから2時間も綾音のスク水姿他の奴らに見せるんだ…

まぁ、美琴に頼んで写真は撮ってもらう事にした…

決して盗撮じゃない

綾音の親友に撮ってもらうだけだ

あ…なんか俺…変態みたいだな…



…………ハァ…




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