私と王子の秘密の趣味


私が食堂みたいな所の椅子に座っていると…

「綾音!ほら」

「……出流」

出流が焼きそばを二パック持って来た

「あぁ……ありがと…」

「綾音?大丈夫か?」

「あは…はは……」

私はアンタのせいで死ぬかと思ったよ…

こんな疲れて楽しくないプール初めてだ…

出流が私をジーって心配そうに見る

出流が私をこんなヘロヘロにしたくせに…

すると、出流がプールがある窓側を向きながら

「ごめんな?」

「え?……」

なんで今さら謝るの?

「いや…だってさ、まさか綾音がこんなにヘトヘトになるとか予想してなかったし……」

えーと…私はもうちょっと出来ると期待されてた…?

「だって綾音、水泳以外の実技、結構出来てるしさ、持久走も部活やってるやつに負けないくらい体力や速さがあったから…その……大丈夫かなぁ…って思って」

それって…体力テストの時?

「……私…そんなに体力ないよ?」

「あるって!!少なくとも櫁樹と同等くらいには!!」

「え!?み…櫁樹って…今日来てる木田君?」

「そ!」

いやいやいやいや…相手は男子だよ?

男子と比べても比べものにならないって!!

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