私と王子の秘密の趣味
「木田君と同じとかありえないから…」
私は苦笑いしながら言った
「いや…櫁樹以上はあるよ…」
「なんで!?」
「だって…ほら、流れるプールを3周25分で泳げって言っただろ?でもアレって…その……男用…」
「はぇ?」
「だから!あのコース、櫁樹とかに考えたやつで綾音は美琴と同じコースで良かったんだ!!」
木田君用…?
私は美琴と同じで良かった…?
確かに美琴は2周を25分でって………やつだった…
つまり…私の勘違い?
私は出流が最初に言った方をやった
それが男用!?
どうりで美琴が早いもんだ…
「じゃあなんで教えてくれなかったの!!?」
「いや呼び止めたけど綾音聞いてなかったし先にやろうとしてたし…」
そんなぁ〜…
無駄に泳いだってこと!?
ガーン…
「でも綾音すげぇよ!!」
「え?」
「だって綾音、櫁樹と同じコースで櫁樹より早くに泳ぎきったし…」
それは私が馬鹿力ってこと?
「………嫌み?」
「ちげぇよ!!……褒めてんだ!」
あの出流が…私を?