私と王子の秘密の趣味
私はフッっと笑って
「ありがと!」
って言ったら出流は優しい笑みで私を見た
前言撤回
確かに疲れたけど楽しくなくない
出流に褒められた
出流ともっと仲良くなった気がする…
それが凄く嬉しかった
出流は確かに最低な男だ
それは私が一番分かってる
でも、最近の出流は…
酷いことを言ったりするけど、話してて楽しい自分がいる
それに…最近出流に昔味わった感覚がある
なんなのかは分かんないけど嫌いっていう気持ちじゃないと思った
だから出流には…特別な感情を抱きはじめてる…
「……あ!そうだ!」
「…何?」
「綾音、それ食べたら遊ぼうぜ!!」
え?
特訓はいいの…?
「……………」
私はびっくりした顔をしてた
「ん?どした?」
「…大丈夫なの?」
「何が?」
何が…って……
「特訓…」
「あぁ〜…大丈夫だろ!綾音の泳ぎ、並大抵くらいにはなったからな」
…………!?
そ…そんなに酷かったの!?私の泳ぎ…
「あ〜〜…今の発言であんま落ち込むなよ?」
「え?」