私と王子の秘密の趣味
出流は隼斗君を呆れたように見ている
隼斗君は“どうだ!!”って顔をして出流を見てる
「隼斗……お前綾音にコクったくらいで調子に乗るんじゃねぇよ」
「調子になんか乗ってないよ。でも、これからガンガン攻めるからいつ綾音さんが落ちても知らないよ?ってこと」
ガンガン攻める!?
せ…せ……攻めるってどういう意味ですか!!
てか落ちるって…恋に落ちるってことですか?隼斗君…
うーん……それはどうなんでしょう…
「へぇ……ずいぶんと余裕だな」
「はい。まぁ」
「でもお前知ってるか?」
「何をですか?」
隼斗君がそう言うと出流は隼斗君に手招きをし、隼斗君の耳元でこう言った
「綾音な、俺のこと実は好きなんだぜ?」
「……っはぁ!?」
そのやり取りは私や黒羽さん達には聞こえなかった