私と王子の秘密の趣味




俺がそう考えてたら隼斗が俺に話しかけてきた


「ねぇ出流君」

「んー?なんだ」

隼斗は俺の耳元に自分の口元を寄せ


「この前言っていた『綾音な、俺のこと実は好きなんだぜ?』ってなんで言ったんですか?」



――――!?


な…なんでそんなこと覚えてるんだ!?コイツは


「なんで今それを聞くんだ?」


「だって矛盾しすぎてるし……」


「あ…いや……それは…」


「――?なんですか?言ってください」



あぁ……言わなきゃダメかな…?


「………えっと…な………アレは…ただ」

「ただ?」


逃げれない……よな…


隼斗は俺の顔をじっと見る


「ただ、見栄を張った……みたいな?」



あぁ…言っちまった…



アレ、実は…


焦ってたんだよなぁ…



隼斗が余裕ありありな感じで俺を見たからつい見栄を張って言ったんだ



まさかアレを覚えてるとか…マジ最悪…




俺は綾音への告白の仕方を考える前に羞恥心に襲われた


その後、隼斗は鼻で笑いながら黒羽のところに行った









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