私と王子の秘密の趣味


「ん?佐藤、合コンくらいまだまだいっぱいあるぞ?そんなことより学級委員になるって言ったんならやりこなせ。な?」

「そんなぁ…先生の鬼!!」

佐藤君が泣き崩れる

アハハ……どんまい

「んで、緋城も用事があるのか?」

「え?ああハイ」

「んーじゃあ佐藤!頑張れよ!」

「は?なんで!?
緋城さんは!?」

「緋城は良いんだよ」

私は全然用事の内容を言ってないのにOKが出てる

なんでだろう…?

まぁ早く帰れたらいっか

「ズリィ!絶対贔屓(ひいき)だ!緋城さんが行かねぇんなら俺も行かねぇ!」

まるで子供の駄々みたい…

「んー…じゃあ緋城」

「ハイ?」

「佐藤がこう言ってるし…な?」

ん?

もしかして出ろと?

二人が私の方をじっと見る

イヤイヤイヤ…嫌だよいや!!

「緋城さん…お願いだよ…」

「緋城…佐藤のためにも…な?」

なにが佐藤君のためなの?

てか、なんで私が佐藤君のために時間を使わなきゃなんないの?
でも私は諦めて…


「……わ…分かりましたよ…行けば良いんですよね?」

「緋城さん!ありがとう!!緋城さんが居るなら嬉しい!!」

何の口説き文句よ!

「緋城ありがとな
じゃあ俺は行くわ。じゃあな!」

えぇぇぇぇ!?行くの!?

「あっ場所は3年1組だから」

「おー。分かったよ」

なんか佐藤君は開き直ってるし〜(泣)

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