私と王子の秘密の趣味





劇は幕を閉じた

さっき出流が私の名前を言ったのは皆には聞こえなかったらしい


「………けど!なんであそこで名前言ったの!?」


私と出流は今、あの図書室倉庫に居る

「んー?なんでって…それは言いたかったからに決まってるだろ?」


決まってるんすか!?


そんな自由な…


「ワガママすぎるよ!」


言いたかったからとか…



嬉すぎるじゃん…


「クスッ……言いたきゃ言っていいんだぜ?綾音」


「なっ!……言うわけないでしょ!?」


誰があんな恥ずかしい台詞を…

「俺、綾音に言ってほしいんだけどなぁ…愛してるって」


「絶対嫌!」


「…んーじゃあ、言えよ綾音。俺に愛してるってさ」

またもや上から目線!






< 261 / 272 >

この作品をシェア

pagetop