私と王子の秘密の趣味
劇は幕を閉じた
さっき出流が私の名前を言ったのは皆には聞こえなかったらしい
「………けど!なんであそこで名前言ったの!?」
私と出流は今、あの図書室倉庫に居る
「んー?なんでって…それは言いたかったからに決まってるだろ?」
決まってるんすか!?
そんな自由な…
「ワガママすぎるよ!」
言いたかったからとか…
嬉すぎるじゃん…
「クスッ……言いたきゃ言っていいんだぜ?綾音」
「なっ!……言うわけないでしょ!?」
誰があんな恥ずかしい台詞を…
「俺、綾音に言ってほしいんだけどなぁ…愛してるって」
「絶対嫌!」
「…んーじゃあ、言えよ綾音。俺に愛してるってさ」
またもや上から目線!