私と王子の秘密の趣味
第3章 サークル
「お邪魔しま〜す…」
「どうぞ…」
私は今ドキドキしてます…
さっきは、家に入る!なんて言っちゃったけど
私は初めて男の子の家に入る…
しかもその男の子が出流だなんて…
なんか残念です…(苦笑)
私はふとある疑問に気付いた
「ねぇ、出流?」
「ん?なんだ?」
「出流のお母さんとお父さんは?」
「上。」
「上?」
「そ。上の階に住んでる」
「へぇ……え!?」
私は目を見開いて驚いた
「1回1回、いいリアクションするな」
いや…そんなこと今どうでもいい…
このマンションは見るからに高級だし
玄関も2畳くらいあるし廊下も長い…
そんな高級マンションに2部屋も持ってるの!?
「す…凄いね…2個、家があるんだね…」
「いや違う、2個じゃない」