私と王子の秘密の趣味
「ほら、とにかくリビングに行くぞ」
出流はそう言って長い廊下を歩き始めた
「え!?…あっちょっと待ってよ!」
私は靴を脱いで出流の後を追った
リビングの扉を開けて
「失礼しま〜す……!」
部屋の中を見ると…
「出流〜誰?その美人さん」
「ん?同じ学校の友達」
「出流!いつ彼女が出来たんだよ!?」
……彼女?
誰が?
皆が私を見る…
わたしぃぃぃ!?
「ち…違いますよ!!私はただ…」
「こいつはただお前らみたいな二次ヲタと友達になりてぇんだと」
出流は私に親指で指を差しながら言う
「へぇ〜、なら良かった♪」
「何が?」
「いやだってさ、うちらリア充嫌いだし?」
「あ〜なるほどな」
なるほどな?
出流さん…私を抜けものにしないで…