私と王子の秘密の趣味
家に着き
出流と別れる
「今日は…ありがとう…」
私は恥ずかしすぎて俯きながら言った
だって恥ずかしいんだもん!
―――フワッ
え?
今…私の頭の上に何かが乗っている…?
「こちらこそ。…来てくれてありがとな」
さっきの柚希羅さんと真逆に
今まで聞いたことの無いくらいの優しくて甘い声を聴いた…
出流が頭を撫でる…
「…………!?」
私はいつの間にか笑っていた…
多分…微笑みという優しくて暖かい笑みだ…
私は今の自分の気持ちが何なのか分からないけど
暖かい気持ちでいっぱいになったことは分かる
「じゃあバイバイ♪また、学校で!」
「………」
出流はびっくりしたようだったけど
すぐに優しい笑みに変わり
「ん。じゃあな、あっ!学校では無視したり避けたりすんなよ!?」
「フフッ…分かってるよ」
私達はそこで会話を終わりにし、私は家に入った