極上ラブ ~ドラマみたいな恋したい~
しばらくして、ゆっくりと目を開ける。
「……どういうこと?」
ソファーで目を閉じたはずの私は、また寝室のベッドの上にいた。
カーテンの隙間から見える外の様子は暗く、完全に夜になっている。
まだスッキリとしない頭のままむっくりと起き上がり、時間を確認しようと身体をひねると、何かが手に当たった。
「何よ、これ? ……わぁっ……!?」
大きな声を出しそうになって、慌てて手で口を押さえる。
な、なんで龍之介が横で寝てるのっ。しかも上半身裸って、どういうこと!?
えぇっ、もしかして!!
目線を自分の身体に戻して、ホッと息をついた。
良かったぁ~、ちゃんと服着てた。ソファーで目を閉じたときと同じ姿で、安堵する。
龍之介越しに見える時計の針は、夜中の3時を指していた。
結構な時間、寝ちゃってたんだ。
身体はかなり楽になっているけれど、何も食べずに寝てしまったからか、お腹が空いている感は否めない。
「龍之介、何で起こしてくれなかったんだろう」
裸の上半身をちょっと突いてみた。ピクリとも動かない。
「よく寝てる」
お腹の減りは我慢して喉の渇きだけでも潤そうと、龍之介を跨いでベッドから降りようとすると、その身体を後ろから抱きかかえられてしまった。