極上ラブ ~ドラマみたいな恋したい~
「うわぁっ!?」
まるでプロレス技のバックドロップのように後方へ反り返って倒れると、身体がベッドに沈み込んだ。
「どこいくつもり? それに、裸の俺の身体に触るなんて、菜都エロい」
そう言って妖艶に微笑むと、私を抱く腕の力を強める。
「そんな触るなんて……。ちょっと突いただけじゃないですか。すみません。ちょっと喉が渇いたんで、この腕、離してもらえませんか?」
なんてお願いしたってすぐには離してもらえないと思っていたのに、あっさりと腕を解かれてしまった。
そのまま龍之介は起き上がり、サイドテーブルの上に置いてある水が入ったペットボトルを手に取った。
私のために取ってくれたんだと思い起き上がると、その水を龍之介が飲み始めた。
なんだ、私にくれるんじゃないんだ……。
龍之介が水を口にふくむ姿を呆然と眺めていると、彼が徐に振り向き私に顔を近づけた。
「……っ!?」
その顔を避ける間もなく唇が重なると、口の中に水が流れ込んできた。
なにこれっ!! 口移しで水、飲まされてるっ!?
とは言えキスと何ら変わりない行為に、身体が蕩けそうになってきた。
龍之介のキスに、身体がおかしくなりそう……。
って、ダメダメッ、流されちゃダメッ!!
意識を戻しなんとか顔を離そうとしても、頭の後ろを強く押えられていて、唇を離すことすら出来ない。