極上ラブ ~ドラマみたいな恋したい~

「あっ……」


龍之介の胸にポスンッと軽くぶつかると、そのまま抱きしめられる。


「許さない」


耳元で囁かれた恐ろしい言葉は、私に恐怖心を与えるものじゃなく、胸をキュンとさせた。


なぜなら龍之介はその言葉を、甘く官能的に囁いたから。


「じゃあ、どうしたら許してもらえるんですか?」


聞かなくたって、もう答えなんかわかってる。でも聞いてみたいのが女心。


顔を上げ、龍之介の瞳を見つめる。その瞳には、私の顔がしっかりと映し出されていた。


そして顔が近づき、ゆっくりと落とされたキス。


「この続きがしたい」


この言葉が何を意味するのか。わかっているのに、顔を背けた。


だってすぐに「うん」なんて返事したら、簡単にやらせる女みたいでイヤじゃない。


でも身体は正直で、龍之介の背中を撫でる行為に、麻痺し始めていた。


足は震えだし、龍之介の支えなしでは立っていられない状態だ。


「いい?」


そう言うと、返事を待たずに私をサッと抱き上げる。突然のことに驚き、思わず龍之介の首にしがみついてしまった。







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