極上ラブ ~ドラマみたいな恋したい~

「やっぱりね。何? ビビビッとか来ちゃったわけ?」


「さすがは拓海くんっ。いつも私の話を聞いてくれてるだけあって、理解が早いっ!!」


「恋愛ドラマみたいな恋、キタァー!! なんて、一人で盛り上がっちゃってるわけだ」


「大正解っ!!」


そう。拓海くんには、よく私の理想の恋愛話を聞いてもらっていた。きっと、耳にタコができていることだろう。


興奮気味に拓海くんの肩をバシバシと叩いていると、事務所とをつなぐ通用口から堤新所長が倉庫に入ってくるのが見えた。


そして私達を見つけると、真っ直ぐこちらへと向かってきた。少しだけ、拓海くんとの距離をとる。


「君たちは同期?」


堤新所長が拓海くんに問いかける。


「いえ、僕のほうが一つ後輩です。それが何か?」


いつになく、拓海くんのつっけんどんな応え方に引っかかる。
今日は朝から機嫌が悪いのかしら?


しかし、そんな態度の拓海くんに構うことなく、新所長は話しを続けた。
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