極上ラブ ~ドラマみたいな恋したい~

「そう。その割には仲がいいみたいだけど、付き合ってるとか?」


「はいっ!?」


私と拓海くんが付き合ってる? 何でそうなるわけ? あっ、やっぱり朝礼中の出来事が原因?


あちゃー!! 失敗したーっ!!


頭を小刻みに振りながら堤新所長へ一歩近づき、抗議するかのように詰め寄った。


「そんな、彼とは先輩と後輩。ただそれだけですっ。付き合ってるなんて、絶対にありませんからっ!! あり得ませんからっ!! 信じてくださいっ!!」


今にもとって食いそうな勢いで迫ると、堤新所長は「まぁまぁ、落ち着いて」と苦笑交じりで私を肩を叩く。


落ち着いてなんかいられませんっ!! 
だってまだ始まったばかりなのに、いきなり勘違いされたら困るっていうか何というか……。


でもちょっと待ってよ。よく考えてみると、“勘違いから始まる恋”って言うのもアリかもしれない。確か、そんな始まりの恋愛ドラマがあったような……。

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