極上ラブ ~ドラマみたいな恋したい~

私が拓海くんのことを好き?


あり得ないっしょっ!!


彼は気心の知れた、弟みたいなもん。そりゃ彼のことは好きだけど、好きの意味が違うっちゅ~のっ!!


そ、そうよっ。だから松浦所長の言葉を思い出して、おかしな態度とることないじゃないっ。


拓海くんに手渡されたチューハイは一気にゴクゴクと飲み干すと、オッサンさながら「ぷはぁ~、美味いっ」と色気も素っ気もない言葉を吐いた。


「ねぇ、松浦所長に何か言われたの? 態度がよそよそしいけど」


「うん、言われた。拓海くんのことが好きなのか?って」


真面目な顔をして拓海くんを見ると、「ふ~ん」と言ってからビールを一口飲み、顔をグイッと近づけた。あまりの近さに、身体が固まる。


「で、なんて答えたんですか?」


いつもと違う、明らかに何かを含んだ声。可愛い顔をした拓海くんの初めて見る男の目に、甘い色が現れていて驚いた。


私の答えを期待してる?
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