もんすたー。

「ル~カっ」


とつぜん可愛らしい声が
どこからともなく聞こえた

辺りを見回しても
誰もいないし…


「なにしてるの?」

いつか本の中でみた
天使のように
その人物は空から
舞い降りてきた


その人物は地上に足をつけると
わたしのことをじっと見つめる

歳はわたしと同じくらいで…
とっても可愛らしい少年。


「そいつ、だれ?」

首をかしげてルカに訊く


ルカはそっとわたしの前に出た

「誰でもいいだろ。
お前、なんでここにいる?」

「なんでって…
僕がどこにいようと
僕の勝手じゃない?
せっかく来たのに
ひどいなぁ~」

口調は子供っぽいのに
背筋がなんだかゾクゾクする

なんでだろ…
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