もんすたー。
しばらくあるくと
少年はたちどまりました


「まっすぐ歩いていけ。
お母さんがいるから」


「あ…まって!」

少女は立ち去る
少年に言いました


「わたしの名前っ
むかい はる…!
あなたのお名前はなに?」

「ルカ…ルカだ。」


「る…か?
るか!行かないで…!」

「無理だ、今は…」


いまは?
少女は考えました



「じゃあ
おおきくなったら
わたしに会いにきて!」

「……」

少年は困ったような顔をした


「わたし、まってるからっ!
ルカのことまってるからっ!」


少年はふっと微笑むと


「…わかったよ」

とそう言いました



“約束だよっ”


“ああ…”



この時、
少女は4さい
少年は7さいでした。
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