もんすたー。
あの時は確か
4さいだったのに
記憶がちゃんとある。

森で迷ってたら
ルカと出会って
助けてくれた…


「あ…。」

そうだ…
大事なこと忘れてた


「ルカ!
あんた耳はっ!?」

どうみても
今のルカには耳はない

「耳、あの耳は何??」


ルカは困って
むずかしい顔をする


「俺は狼男だ。」


「……ん?」


「俺は人間じゃない。
あの森は魔界と繋がる場所で
人間が迷いこむはずが
ないのにお前がいて…」

そして狼男は
18歳になると
人間の世界に出ることを
許されるらしい


「それで
18になったから
約束果たしにきた。」


「おおかみ…男?」

「ああ。そうだよ」


「…でも、どうみても
人間なんだけど…」

「油断するなよ、春。
中身はちょーヤバいから」


「ヤバい?
たとえば?」

「…ああ!もう!
いいよ、なんでもない」

変なの…


ていうか
“狼男”って何事?

本物??
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