みるきぃ★ファームへようこそ
リンダには何となく理解出来ました。

確かに食べ物の元は命です。

だからリンダは何時もそれに感謝して食べる様に心がけていました。

「それを勉強させたいと言う事を言っておった。だからわしは南君をうちの牧場に迎え入れる事にしたんじゃよ」

そう言ってミルおじさんはリンダに向かってにっこりと微笑みました。

「――う、ん」

リンダは渋々と言った感じで頷くと涙を拭い、ゆっくりと立ち上がりました。

「さぁ、朝ご飯にしましょう、リンダ、南君を読んで来てくれる」

メイおばさんにそう促されてリンダは「は~い」と返事をしてから台所を後にします。言葉では理解出来た。


でも、どうにも南はカンに障る。


彼女からして見れば、あまり近づきたくない人種に彼は分類されるのです。

でも、メイおばさんに呼んで来る様に言われたからには南と話さなければなりません。

リンダは二階の彼の部屋の前で大きく一度深呼吸。


そうよ。


良く考えて見れば、ミルおじさんの親友の子供でしょ?心の底から嫌な奴じゃぁ無いわよ。きっと、ちょっと人見知りなだけと、心にそれを言い聞かせ、徐にドアをノックします。
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