みるきぃ★ファームへようこそ
南は自分が持ち込んだ教科書のヘリで、思っ気しリンダの後頭部をひっぱたいたのでした。

「頭で分らなけりゃ、体で覚えろ、こんなもんは、習うより慣れるもんだ…」

南の瞳の眼光に磨きがかかり鋭さが光ります。

「な、何すんのよ!」

「数学は習うより慣れるんだ。それが一番早い。じゃぁ次だ」

南の教え方には容赦が無く、問題を間違える度に彼の教科書が後頭部を直撃します。リンダは何だか虐げられてる気持ちになりました。こんな奴に――こんな奴にぃ――

こうしてリンダは南にみっちり午後5時まで勉強を叩き込まれて、頭から湯気が湧いてるんじゃぁ無いかと言う程勉強させられました。

星占いが信じられない物だと言う事に、改めて思い知らされた夕暮れの頃でした。
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