Bitter Mail
「─ん…!れ─…!─連!!!」
「?!」
突然大声で声をかけられたのに気づき、椅子にもたれかかっていた片手がずり落ちる。
それと同時に、体が椅子から落ちそうになった。
膝を床につきながら顔を上げると、そこには両腕を腰に当てた薫が立っていた。
「なんだ…薫か…」
再び椅子に座りなおし、体勢を整える。
「は?なんだ…って!何回呼んだと思ってんの」
え…もしかして、さっきから名前呼ばれてたの…?…総先輩の事考えてて気づかなかった……。
「ごめん…気づかなかったあ…へへ」
「へへ、じゃないよ。もう!んなことより、高史が呼んでるよ?」
「高史?何で高史?」
「んなの、薫が知ってるわけないじゃん!ほらっ、どうせ告白とかだろ?!行ってきなって」
こ、告白?!え、なん…何で??