Bitter Mail

「─ん…!れ─…!─連!!!」


「?!」


突然大声で声をかけられたのに気づき、椅子にもたれかかっていた片手がずり落ちる。


それと同時に、体が椅子から落ちそうになった。


膝を床につきながら顔を上げると、そこには両腕を腰に当てた薫が立っていた。



「なんだ…薫か…」


再び椅子に座りなおし、体勢を整える。


「は?なんだ…って!何回呼んだと思ってんの」


え…もしかして、さっきから名前呼ばれてたの…?…総先輩の事考えてて気づかなかった……。



「ごめん…気づかなかったあ…へへ」


「へへ、じゃないよ。もう!んなことより、高史が呼んでるよ?」


「高史?何で高史?」


「んなの、薫が知ってるわけないじゃん!ほらっ、どうせ告白とかだろ?!行ってきなって」



こ、告白?!え、なん…何で??

< 4 / 12 >

この作品をシェア

pagetop