Bitter Mail
でも、小学校に入ってから、愛美ちゃんという女の子と両思いという噂を聞き、私は高史を諦めた。
多分、まだ小さい子の恋愛だったから、そう簡単に終われたのかもしれない。
でも、今は違う。今度は…高史の番?…なんて。
私は下を見ながら、高史の隣に座った。
5・6年生の教室がある2階の廊下は、騒ぐ生徒の声でにぎやかだ。だけど、今ここだけ何となく静かすぎない?
すると、高史が片手で頭を掻きながら口を開いた。
「…俺と付き合わん?」
「……え?」
思わず声に出してしまった。
本当に驚いた。
私…今どんな顔してる?
…本当に高史に告られた…。