苦しくても切なくても好きだから

「本当にごめんね・・・」


そう言って教室を出ようとした。


しかし・・・


「樹莉待って」


そう言って腕を掴まれた。


嬉しかった、引き止めてくれて・・・


でも、もう期待はしたくなかった。


「ごめんっ・・・」


だから、そう言って自分からその手を離した。



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