『一生のお願い、聞いてよ。』
先生とあたし
次の日の12時。
メイクも完璧。
お母さんとファミレスに入った。
「まだ、来てないみたいだね」
お母さん『そうね』
あたしとお母さんはあとで1人くることを店員に伝えて席に座った。
その時、入り口に先生が見えた。
「先生!」
先生はあたしたちに気付いてあたしとお母さんの前に座った。
先生『初めまして。佐伯です。』
お母さん『初めまして』
二人は軽くお辞儀をした。
お母さん『早速だけど、話初めていい?昼休憩だから時間限られてて』
先生『はい!』
お母さん『りょうは本気でK高に行きたいみたいなの』
先生『存じてます』
お母さん『だから、できれば毎日でもお願いしたいんだけど、それは厳しいから、土日以外の平日、お願いしてもいいかしら?祝日はお休みでも、それは先生に任せるわ』
先生『祝日は休ませてください、すいません』
お母さん『分かったわ、ありがとう。じゃあ、給料はこれくらいでいい?』
先生『え、こんなに?!申し訳ないですそんな』
お母さん『いえいえ、あたしも塾長の話を聞いて、むかついたのよ(笑)うちの娘を何だと思ってるの!ってね(笑)先生もうちの娘のせいで辞めたんですよね?すいません』
お母さんは深く頭を下げた。
先生『そんな!頭上げてください!俺も塾長のやり方は間違ってると思ってます。なので、全力で頑張ります!』
お母さん『ありがとう』
お母さんは先生に向かって微笑んだ。
お母さん『じゃあ、時間はりょうと話し合ってくれる?』
先生『はい』
「5時から!」
先生『もう決めてたのか(笑)』
「うん!」
お母さん『りょう、先生にそんな口の聞き方しちゃだめよ。先生なんだから敬語で話しなさい』
先生『いえいえ、友達感覚でやっていきたいので、これでいいんですよ♪俺も楽しくやれますし!』
お母さん『そう?ごめんなさいね』
先生『いえ』
「んーと、5時から7時!んで、ご飯食べて1時間!」
先生『ご飯って(笑)』
お母さん『先生の分もちゃんと作ってりょうの部屋に持って行きますね♪大丈夫ですか?』
先生『いいんですか?俺まで』
お母さん『もちろんですよ♪』
「けってーー!」
お母さんと先生は笑った。
早速、明日から家庭教師が始まることになった。
ってことで、その日の午後は部屋の大掃除したことは言うまでもない。