『一生のお願い、聞いてよ。』
次の日、ちゃんと学校に行くと先生と約束をしたけど、やっぱり行く気にはなれなかった。
勇治と、真央と、顔をあわせる勇気はまだあたしにはない。
でも、先生にバレるとめんどくさいかなと思って、行ったことにすることにした。
その日は家でゴロゴロした。
ピーンポーン
玄関に行って、ドアを開けると、先生が立っていた。
(やばい!学校行ってないのバレる!)
あたしは慌ててドアを閉めた。
まだ1時、学校に行ってるはずの時間。
早速バレたー!!!
外で先生が笑っているのが聞こえた。
そっとドアを開けた。
先生『何してんだよ(笑)』
「学校行ってないのバレると思って…」
先生『もうバレてんだから、また引っ込む必要ねぇだろ(笑)』
「そ、そういう先生こそ何してんの!まだ5時じゃないのに!」
先生『あー、ちょっと話があって』
「お母さん今いないよー」
先生『いや、りょうに』
「あたし?」
先生『うん、どうせ学校行ってねぇだろうなと思って(笑)』
「ひっどーい!」
先生『でも行ってねぇじゃん(笑)』
確かに、とグサッとやられた。
「とりあえず入れば?」
あたしは先生を部屋に招き入れた。