『一生のお願い、聞いてよ。』


「ふーん」


ちょっと気持ち悪いけど、顔も知らないし、こっちから連絡しなければいいんだし、大丈夫かな。


先生『じゃ、俺それ渡しにきただけだから』


先生が立ち上がった。




「ちょちょちょちょ、待ってよ!」

先生『え?なに?』



部屋から出ていこうとする先生を引き止めた。




「暇なんだよね」

先生『だから?(笑)』

「どこか行こうよ、5時まで」

先生『なんでだよ(笑)』

「いいじゃん!どうせ仕事もないんだし!」

先生『それを言うな(笑)』

「ねぇ、いいじゃん!暇潰しの相手になってよ(笑)」

先生『暇潰しって(笑)お前俺を何だと思ってんだ(笑)』

「先生(笑)」

先生『先生に普通そんなこと言わねえだろ(笑)』

「もー、グチグチ言わないでよ!大人でしょ(笑)」

先生『お前なんなんだよ(笑)』

「りょうちゃんだよー(笑)用意するから待っててー!」





先生を無理矢理座らせて、メイクを始めた。



先生は呆れたようにタバコに火をつけた。



別に何となく思い付いただけだけど、ちょっとワクワクした。


大人の人と遊ぶって初めてで、何だか不思議で。


それに、プライベートの先生をもっと見たかった。


ちょっと、興味があった。



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