『一生のお願い、聞いてよ。』
もうすぐ5時。
カラオケを出て、車に乗った。
カラオケ行く前の車ではワイワイ話してたのに、今はドキドキして顔が見れなかった。
先生『どうした?体調でも悪い?』
「ん、いや、大丈夫!」
家について、二人で部屋に入った。
先生『さて、いっぱい歌ったし、しっかり、勉強するぞ!』
「はーい」
二人の空間、先生と生徒の関係、綺麗な茶色の髪の毛、耳にキランと光る小さなピアス、答えあわせをするペンの音。
全てがあたしをドキドキさせた。
改めて思うけど、先生はほんとに40なんだろうか?
40には到底見えない。
頑張れば20代にだって見える。
かっこいいなぁ。
玉山鉄二に似てる。
先生『数学は何とか間に合いそうだな、問題は社会か。』
バッグの中からテキストを取り出す先生も、かっこよかった。