『一生のお願い、聞いてよ。』



お母さんが部屋をノックして入ってきた。


お母さん『晩御飯、持ってきたよ』


時計を見ると、もう7時10分だった。


時間がたつのがすごく早く感じた。



先生はお母さんにお礼を言って、お母さんは部屋から出ていった。



ペンを置いておはしを持っていただきますと言う先生は、ほんとに子どもみたいだった。


うまい、うまいと笑顔でご飯にがっつく先生を、いつまでも見たいと思った。



あたしもご飯を食べて、勉強を再開した。




その日、先生が帰ったのは8時40分だった。



そのあとお風呂に入って、ずっと先生のことを考えた。







好き


なのかもしれない。





< 118 / 159 >

この作品をシェア

pagetop