『一生のお願い、聞いてよ。』


塾について、何の躊躇いもなくドアをあけ、階段を登ると、廊下のところの花瓶が置いてあるところの隣に一冊のノートがあった。


(これだ!!)


「ちょっと借ります!!!」


あたしはそう廊下で叫んでノートを持って学校に走った。



「はぁ、はあ、、」



体力が続かず、立ち止まってしまった。



「はあ、はあ、はあ、、」


右手のノートに目が行く。



開いてみようと思ったけど、結羽ちゃんをあんな風にしたモノを一人で見る勇気が出なかった。


怖かった。


ノートを左手に持ち変え、学校に走った。



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