『一生のお願い、聞いてよ。』

学校について、そのまま保健室に行こうとしたけど、廊下で名前を呼ばれた!


『りょう!』



振り返ると勇治がいた。


「勇治…授業は?」

勇治『今休み時間』

「あ、そっか」

勇治『結羽がどうかしたのか?』

「過呼吸で」

勇治『大丈夫なの?』

「うん、今は落ち着いたみたいで寝てる」

勇治『そっか』


普通に話せてる。


良かった。



勇治『それ、なに?』



勇治がノートを指差した。



「塾の質問ノート」

勇治『りょうの?』

「ううん、みんなの」

勇治『みんなの?』

「匿名で色んな質問とか書いて、生徒とか先生がその質問に答えるんだって」

勇治『へぇ?それをなんでりょうが持ってんの?』

「このノートの話をしてるときに結羽ちゃんが過呼吸になったから、このノートが原因と思って、持ってきた」

勇治『見たの?』

「まだ見てない」

勇治『そっか、保健室行くの?』

「うん」

勇治『俺もついていく』





あたしと勇治は保健室に行った。


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