『一生のお願い、聞いてよ。』
「どうせ今は真央と付き合ってんでしょ!」
勇治『うん、ごめん』
まさかほんとに付き合ってるとは思わなくてちょっとショックだった。
「もう勇治どっか行ってくんない?あたしりょうくんに話があるんだよね」
勇治『待てよ、まだ話終わってねえよ』
「あたしは終わったけど?」
勇治『俺は終わってねえよ!』
りょうくん『まぁまぁ、そんなイライラしないで話しなよ(笑)』
久し振りに見たりょうくんの笑顔はやっぱりあたしの心を落ち着かせる。
勇治『…あの時は、りょうに八つ当たりされて…正直どうしていいか分かんなかった。話聞いてやるべきなのか、そっとしておくべきなのか分かんなくて、りょうの親友の真央にメールしたんだ。近くにいるって言ってたから行って、それからテキトーに歩きながら話した。りょうはそっとしておいてほしいと思う、もう俺のこと好きじゃないんじゃないの?他に好きな人ができてそういう態度取ったのかもよ?て言われた。りょうと付き合う前に何回か真央に告られたことあって、今も好きって言われた。りょうがその新しい好きな人のところに行けるように俺から離れた方がりょうも楽なんじゃないかって言われた。』
思ってたのと全然違くて、真央に対してすごくイライラした。
あたしと勇治を引き裂いたのは真央だ。
そんなこと言って、ただ勇治がほしかっただけなんだ。
あたしを利用したんだ。
勇治に未練はない。
でも、すごく悔しかった。
勇治『その、さっき言ってた元カレが、その好きになった人?』
「勇治、違うの」
勇治『違う?なにが?』
全て話そう。
勇治が真央に騙されていることを。
人を騙して、弱味につけこんで、一人で幸せになるなんて。
許さない。