『一生のお願い、聞いてよ。』


次の日、朝目が覚めると、やっぱりりょうくんは隣にいなかった。

灰皿のりょうくんが吸った吸殻を見てため息をついた。



特にすることもなく、部屋でゴロゴロと他の中学校の友達とメールをしたりゲームをして、いつものように時間を潰した。


晩御飯を食べて、お風呂に入ろうとしたとき、インターホンがなって、お母さんが玄関に行くのが見えた。


風呂場のドアノブに手をかけたとき



『りょーう!お友達きてるよー!』


お母さんの声に呼ばれて玄関に向かった。



「あ…」


『りょう、久しぶり…』



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