『一生のお願い、聞いてよ。』
真央はなかなか泣きやまなかった。
「真央、泣き止みなよー、もういいってー(笑)」
真央『りょ、りょぉー…友達に…戻ってくれる…?』
真央はひっくひっくと言いながら小さく呟いた。
「うん、うん、友達だよ、だからもう泣くなって」
真央『う、うん…』
真央は涙を拭って可愛い笑顔を見せてくれた。
「あたし今から風呂入るんだよね!」
真央『あ、そ、そっか…ごめん…』
「一緒入ろうよ!」
真央『え?』
「彼氏もまだこないし、ゆっくり話そう」
真央『いいの?じゃあ…』
真央はニコッと笑った。
部屋着をもう一枚出して、真央に渡した。
「これ使って!」
真央『ありがとう、かなり可愛いねこの部屋着(笑)』
「ありがとう(笑)」
あたしと真央はどうでもいいことを話しながらお風呂に入り、色んな話をした。
お風呂を上がると、お母さんがアイスを2つ持ってきてくれた。
あたしと真央は二人でアイスを食べながら彼氏の話になった。
真央『てか、りょうの彼氏ってどんな人?!』
「あたしの彼氏はねー、真央知ってる人だよー(笑)」
真央『え?!誰誰?!名前は?!』
「りょうくん(笑)」
真央『えー!同じ名前?!てか、知らないんですけどー(笑)』
「あたしらが初めてカラオケ行ったときに、コンビニ寄ったの覚えてるー?」
真央『あー、覚えてない(笑)』
「コンビニでさー、店員が話しかけてじゃん!人違いだったとかなんとか!」
真央『あー!思い出した!え、あの人?!』
「そうそう!」
真央『えええ!なんで?!どういう展開?!』
「んーあの日よりも前から好きだったんだけどー、何かすれ違っちゃって、結局最近やっとそのすれ違いも解決して付き合った感じかなー!」
真央『そうなんだー!じゃあ、運命かもね!(笑)』
「だといいなぁ(笑)」
りょうくんのことでこんなに幸せだと思って笑えたのはこれが最後だった。