『一生のお願い、聞いてよ。』

レシートと紅茶花伝



今日も食欲はない。

トイレには行ったけど、痛くてたまらない。


ずっと部屋に閉じ籠って紅茶花伝とレシートを見つめて1日が終わった。



23時半…


あと30分でレシートを入れに行こう。



…………

まだ1分しか経ってない!


………………

まだ35分かぁ………




時間が経つのがすごく遅い。



待てないあたしはレシートをポストに入れた。


早いけど、別に誰かに見られたりしないよね。


りょうくん、くるかな…



カーテンから覗いて待っていたけど、やっぱり時間が過ぎるのがすごく遅い。



いつのまにかフワフワと眠気が襲ってきて、睡魔さんに負けたあたしは机に顔を伏せて、少しだけ…と眠りについた。







バッ!!!

「寝過ぎた?!?!」


慌てて目が覚めた。


時間を見ると3時40分。


りょうくん…きたかな…


外に出てポストを開けた。

あたしが置いたレシートはなくなって、あ違うレシートと紅茶花伝があった。



「きたんだ…!」


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