『一生のお願い、聞いてよ。』
シャワー。頭からかぶりながら、鏡に映る自分を見た。
そうだよ、あたしはキタナイ、ケガレタ女。
りょうくんには合わない。
釣り合わない。
何舞い上がってんだろ。
ばかじゃないの。
ほんと、あたしって、キタナイ。
キモチワルイ。
お腹に手を当てた。
下半身の痛みはだいぶ引いたけど、子宮のズキズキは未だ治らない。
(あんだけ殴られたんだもんね…)
りょうくんに、返事を返すのはもうやめよう。
でも………
いや、だめだ。
りょうくんにはもっと素敵な人がお似合いだし…
それに、あたしは中2のガキんちょ。
りょうくんが相手にするわけない。
……………そうだよ。
りょうくんはあたしを女として見ることはない。
じゃあ…友達として…
お兄ちゃんみたいな存在として…
好きでいるのは…
構わない…?