『一生のお願い、聞いてよ。』

『ただいまー』


お母さんが帰ってきた。

あたしはシャワーを止めてあがった。



「おかえりー!」


心配をかけないように、とびっきりの笑顔で笑った。



『あ、ただいま!良くなった?』

「うん!」

『そっか!今日の晩ごはんはロールキャーベツ♪』

「まじ?やったー♪」


ちょっと調子に乗って跳び跳ねてみた。


ズキッ


「いっ…」


お腹を押さえると、お母さんがどうしたの?!と心配した。


「ちょっと、生理痛で…」

『生理痛か!お薬飲んでおきなさーい』

「はーい」


部屋に戻って横になった。





「あーーーーーーーーー」



特に意味はないけど、声が出したかった。


叫ぶわけでもなく、何か呟くわけでもなく、ただずっと、あーーと言っていた。

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