『一生のお願い、聞いてよ。』
2
初彼
次の日の朝、勇治からの電話で目が覚めた。
『もしもし?おはよう♪』
「ん、おはよー」
『用意できたー?』
「んや、今起きたとこー」
『は?!(笑)早く用意しろよ(笑)遅刻するぞ(笑)今からそっち行くから(笑)』
「あ、うん」
あたしは重い体を起こして、用意をした。
ひさしぶりの学校。
変な目で見られそう。
勇治も誰かにあのこと話してるかもしれない。
学校に行くのがこんなに憂鬱な日は今までなかった。
勇治は昨日、あたしのこと好きって言ったけど、ほんとのとこ、どうなんだろ?
あたしがあんなことしてたから、同情の可能性もなくはない。
そんなことを考えながら、メイクを学校用に軽く済ませた。
タバコに火をつける。
いつの間にか、タバコに依存して、やめられないようになっていた。
タバコがなくなった雨の日はイライラしてたまらない。
外に出るのもだるいし、でもタバコがないのも辛い。
ギリギリまで我慢はするけど、やっぱり吸いたい衝動に負け、雨のなか買いに行く。
タバコが半分くらいまでなった頃、インターホンがなった。
勇治がきた。
あたしはタバコの火を消して、スクールバッグを手に取り外へ出た。
『おはよ!』
「おはよ」