『一生のお願い、聞いてよ。』
学校について、あたしたちが教室に入ると、みんながわーっと寄ってきた。
『お前ら何があったんだよー!』
『何がどうなってんのー?!』
『どっちから告ったのー?!』
『何も相談とかしねぇで、水臭ぇぞ!勇治!』
『りょうちゃん学校こなかったから心配してたんだよー!』
『心配してたのにまさかの幸せいっぱいかよー!(笑)』
『詳しく話聞くからねー!(笑)』
男子も女子も、あたしと勇治を囲んでわーわーと騒いでいた。
男子とも、女子もごく2、3人しか話したことなかったのに、勇治の影響力ってやっぱすごいなーって感心するのと同時に、友達がたくさんできたみたいで、嬉しかった。
『俺が告ったんだよー(笑)』
勇治の一言に、きゃーと叫ぶ女子、このやろー!と勇治のお腹をグリグリしてじゃれる男子。
『りょうは俺のことまだ好きじゃねぇと思うけどなー(笑)』
『『えー(笑)』』
『俺が無理矢理、強引に彼女になってもらった感じ(笑)』
『勇治も強引だなー(笑)りょうちゃん可哀想ー(笑)』
ゲラゲラと笑う男子たち、きゃーきゃー盛り上がってる女子たち。
勇治はあぁ言ったけど………
「あたし、勇治のこと好きだよ」
その一言に、教室が一気にシーンとなった。
やばい、調子に乗ってしまったかも。
みんな…引いたかな…
『『きゃーーーーー!』』
『『まーーじかーーー!!』』
男子と女子が騒ぎだした。
(あ、よかった…。)
ふと勇治を見ると耳まで真っ赤になってあたしを見ていた。
「な、何?」
『お前、まじで言ってんの?』
「まじだよ?」
『好きなやついるって…』
「好きになった、さっき。」
『ま、まじで?!』
『『公開告白ーーーーー!!!!』』
みんながまた騒ぎだして、勇治はまたこちょこちょをされたりして、男子とじゃれあっていた。
あたしの周りには女子が集まった。