『一生のお願い、聞いてよ。』

「そこ左です」

4『はいはーい!』


運転してる人以外、みんなお酒を飲んだりタバコを吸ったりしている。

正直、臭い。


「あ、そこ右に曲がったら家です!」

4『ここ?』

「はい!ここ右です」

4『はいはーい!』



車は右には曲がらなかった。



「あの…」

4『いいとこに連れてってあげる!』

「え?」

4『すっごい夜景がきれいなとこが近くにあるんだよ!そこにちょっとよって帰ろう!』

「でも…」

4『大丈夫だよ、俺らがちゃんと送り届けるし、何かあったら守るからさ!』

「…はい」


あたしは言われるがまま、車に揺られた。

だけどちょっと怖くて、アイスを食べるのを忘れて、アイスがどんどん溶けていた。




少しして、車が止まった。

4『ここだよ!』

「え?でも…」


大きな池があるだけで、夜景って言っても…大したものは見えない。


2『そこに階段があるんだけど、そこ登ったらすっごいきれいだよ!』

「そうなんですか?」

4『お、やっと興味出てきたね!行く?』

「ここまで来たら行きますよ!」



それと同時に、腕を捕まれた。
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