『一生のお願い、聞いてよ。』


『カラオケ行かねぇの?』

「あ、あぁ、忘れてた」

『忘れてたって(笑)』

「タバコ吸いたくてイライラしてて…」



『りょうちゃんタバコ吸ってるんだ!意外ー!』


話しかけてきたのは、カラオケを誘ってくれた真央ちゃん。



「あ、う、うん」



引いたかな?



真央『意外すぎるー!もっとりょうちゃんのこと知りたい!』

「え、あ、うん(笑)ま、真央…ちゃんのことも教えて!」

真央『うんうん!真央でいいよー♪あたしもりょうって呼んでいいー?』

「いいよ!」

真央『じゃあ、着替えたらりょうんち行くね♪』

「分かった!」



真央は笑顔で手を振って帰っていった。




勇治『りょうだってー』

「へへ(笑)」

勇治『タバコのことも、俺だけ知ってたのに』


勇治は拗ねた顔をしていた。


「勇治」

勇治『ん?』

「可愛い(笑)」

勇治『は?!』


勇治は照れて真っ赤になった顔を腕で隠した。


すごく、すごく幸せだった。


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