『一生のお願い、聞いてよ。』


真央『りょう!』


いきなり名前を呼ばれてびっくりした。


「あ、なっなに?」


『ジュースとお菓子買って行こ♪』


「あー…うん」



りょうくんがいませんように。
りょうくんがいませんように。
りょうくんがいませんように。
りょうくんがいませんように。
りょうくんがいませんように。



呪文のようにずっと心のなかで唱えながら真央についてコンビニに入った。




りょうくんは…………







いない。



よかった。


ホッとして、ジュースとお菓子を真央を選んだ。



レジでお金を払ってコンビニを出ようとした時




『りょう!!!!』



あたしは固まり、真央は声のした方に振り返った。




心臓が爆発しそう。





『りょう!お前何してたんだよ(笑)もう交代の時間だろ!』

『わりぃ(笑)着替えに戸惑ったわ(笑)』



背中の方からさっきレジをしてもらった人とりょうくんの会話が聞こえた。




真央『りょうのことかと思ってたたら、同じ名前の人だったー(笑)』


真央は笑いながらあたしの顔を見た。



言葉が出ない。


体が動かない。


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